破風板とは

破風板とは屋根からのひさし部分に取り付ける屋根の側板の事になります。破風板を木材として屋根材の補強用具として取り付けるタイプが有り、破風板を屋根の延長上のタイプとして、破風版を金属で仕上げることも非常に重要です。破風板は通常の施工では、屋根の施工以前から建築土台に荷重計算として組み込みますので、破風版を急に補強材としては取り付けることは困難です。つまり、破風板は屋根の構造から梁にかかっていなくてはならず、その構造の設計は木造でも骨組み計算の一部になります。破風版が金属で施工される場合は、その雨水の浸透を防ぐためと、強風により屋根材がぐらつかないようにする仕組みとして有名です。つまり、風を防いで、建物の外観や建材を守るという仕組みで成り立っています。破風版がしっかりしていることで、建物の風切がよくなり、暴風にもしっかりと対処できるタイプとなり、防水処理ができる金属破風版装着により、流水や強風にも強くなります。

破風板に板金を合わせる

破風板に板金を合わせる工程というものがあります。破風板はむき出しになっていると木目が現れていますので、その部分を流水から守るために金属破風板で補強します。金属自体は腐食防止がされていますので、その破風板の木材を埋め隠す目的で、補強に入ります。破風板の構造は雨が屋根内部に入ってこないようにする仕組みですので、雨水の漏水を防いでくれます。そして、破風板の構造に強靭に装着するように、防水・防腐タイプの釘打ちの行います。この際に、釘打ちする箇所にも防腐タイプの樹脂埋めをする場合もあり、また釘自体が雨水にかからないように設定することがあります。釘の部分が露出しないようにする仕組みは、やはり釘の防腐タイプとはいっても良識の範囲内になります。そして、破風板を金属板で覆う際にも強風によって跳ね返る事の無いように、破風板の重ね合わせを強靭にしていきます。つまり破風板への重ね方において、しっかりとした圧力と強度を与えておきます。隙間が空きすぎますと、その部分に強風の圧や、水流が入ってきて破風版を損傷する可能性も出てきます。ですので破風版の処理には、防風対策という観点から、しっかりした補強工程が必要になるでしょう。

破風板の構造

破風板の構造は折り曲げ構造になっていて、破風板の木板に装着する際にも、しっかりとした寸法取りの様になっていて、折り曲げた箇所がしっかりとホールドするようになっています。つまり雨水がしっかり下部に流れるような構造として、破風版はひっかけ構造になっているのです。破風版は、重ね合わせて構成されるようになっていますし、破風版に対する板金処理というものも、寸法に合わせて行われます。そして、破風版の損傷に関する事項にしても、装着されている破風版の折返しのミリ数を計算しておいて、ぴったりとはまり込む破風版設計が必要なのです。これは、破風版内部の設計にもなりますし、ジョイント部分を引っ掛けて装着するにはこのように従来の破風板の構造の図面も読まなくてはなりません。既に設置された破風版とその金属破風であれば、内部の仕組みがどうなっているか、サンプルを採取してから、最初から破風版板金を仕上げると良いでしょう。破風版があることで、建物は風雨から守られます。もし破風版が破損すれば、スレート屋根としても剥がれる恐れがありますので、破風版を補修する際にはシーラント処理を施しましょう。また釘打ちの箇所についても、その釘が露呈しないようにする仕組みが重要です。

破風板が屋根の一部のケース

破風板が屋根の一部としての損壊を受けている場合は、その損壊箇所の周囲から剥いでいかないといけません。これは破風版の金属質が剥がれた状態で、破風版自体が腐食を起こしている場合があるからになります。破風版の損傷は腐食として放置されると、ひさし部分の劣化として大変危険になります。つまり、屋根が落ちたり、瓦であれば瓦自体の滑り落ちの可能性も出てきます。そして、破風版の構造上、腐食で損耗していれば、すでに屋根内部にわたって漏水により雨漏りが起きている可能性は大きくなります。これらは屋根材の内部にまで侵食している恐れがありますので、屋根や建物を守ることは居住人を守ることとして、全体の施工から入り直したほうが良いでしょう。この場合、破風板はもちろん屋根と外壁に詳しい屋根工事業者に補修を依頼しないと雨漏りが治らない、無駄な工事を依頼してしまうような事態になることもあります。雨漏りの具合によっては、全建て替えか木造骨組みの一部交換としなければなりません。破風版がジョイント工法でなりたっているばあいは、連結の構造上外せるところからの補修となります。連結部分の金属破風版に関しても、補強の具合は強風の台風の時期を想定して行うことが肝要です。つまり、最大雨量と最大風量があたっても丈夫な構造として計算して組んでください。その破風版の構造は、建物を風雨から守る重要な箇所として認識し、少しの損耗が将来大きな事故となりかねないことを充分に熟知してください。